私鉄沿線の駅から徒歩3分の木造2階建て(築32年)の1DK風呂付きアパート。新築当時から資産として所有していた前所有者の死亡により相続した4名の相続人の話し合いにより、老朽化もしており新たに資金を投下し建替えし4名の資産として保有するよりも、売却して遺産分割することになり立ち退き依頼を受けた。
対象戸数全11戸は単身5世帯、同居世帯は6世帯という構成で、うち生活保護者2世帯、賃料滞納者3世帯であった。賃料は6〜7万円。
全世帯11世帯中5世帯は誠意ある交渉と移転に伴う費用補償にて早期に合意を得た。生活保護世帯の2世帯は転居先に関する不安感もあったが、オーナー側の事情をご理解いただき、行政との相談をへて、移転に伴う諸費用を支払うことにより合意に達した。
家賃滞納者3世帯に関しては前所有者が温厚な方で特段催促をしてもいなかった状況も踏まえ、相続人には法廷手段も可能ではあるがそれに伴う費用及び期間を考慮し、賃料免除による早期の退去とどちらが今回の立ち退きの大きな目的達成によいかを検討いただき、賃料免除による早期立ち退きに方針を決定した。それにより借家人と交渉を重ね、やや抵抗はあったものの合意を形成。
残り1世帯は当社が代理人として挨拶を行った直後に弁護士より受任通知が当社に届き、それを受け弁護士と移転に伴う交渉を何度か重ね、やはり他所帯よりも費用がかさんだが、合意を得た。
事前相談を踏まえた上で当社が依頼を受けてから約2.5ヶ月で全件の合意を取得し、約4ヶ月で全件退去が完了した。滞納者及び弁護士介入の1件を除き概ね現行賃料の10〜11ヶ月分の立ち退き費用であった。